しみ外来の治療

できてしまったシミは除去するしかありません。しかし、本当にシミ治療に大切なのは、その後のケア。取っておしまいではなく、正しい予防ケアを取り入れてください。なぜなら、毎日紫外線を受け、肌の奥のメラノサイトで発生したメラニンが、ターンオーバーによって表層部へ押し上げられてきたものが“シミ”だからです。ご自身のシミの種類、原因を明確にするためにも、まずは医師の正しい診断を受けることをおすすめします。

主な治療のご紹介

ルートロトーニング

世界1短いパルス幅(正確に照射ができる)とトップハットビーム(平らに均一にレーザーが照射できる)で、より安全に効率よく治療効果が現れます。モードに肝斑、日光色素班、そばかす、くすみ、ニキビなどの炎症後色素沈着など、すべてのしみに対応できます。お肌から数センチ離しての照射なので、お肌にも優しいレーザーです。ほとんど赤みもなく、すぐにメイクも可能です。

Qスイッチレーザー

単発のしみを早く改善したい時に使います。KTPレーザーを面積に応じて数ショット打ちます。しみの数や大きさで料金は違いますので5-6mm径くらいで5000円です。みなさんがよくイメージするレーザー治療です。翌日から2週ほど色が濃くなり、その後薄くなります。通常は数回の治療が必要です。2週ほど肌色のテープ保護をしていただきます。

フラクショナルレーザー

ウルトラパルスを用いたCO2レーザー治療です。メッシュ状に照射することにより、しみやシワ、毛穴の開きなどダメージを受けた皮膚を取り除き、新鮮な正常皮膚へ再構築していきます。老人性イボ(脂漏性角化症)など段差を持った色素沈着に特に有効です。多少赤みは出ますが、お肌の新生を図る治療ですので、ぜひ効果を実感していただきたいと思います。

その他の治療

ケミカルピーリング

サリチル酸マクロゴールピーリングは、角質除去効果に優れ、コラーゲンの造成はTCAピーリング(=トリクロロ酢酸を使用した非常に強力といわれるピーリング)にも匹敵すると言われています。皮膚の刺激作用はなく、赤みが出たり皮がむけたりというようなトラブルや痛みの心配は、ほとんどありません。

マッサージピール

お肌をやさしくマッサージしながらコラーゲンの生成を促進してくれる痛みのない皮膚再生治療です。直後より効果を実感でき、メイクも可能です。

高濃度ビタミンC注射

美白・美肌に効果の高い“高濃度ビタミンC”を点滴で体内に注入します。その効果はコラーゲン生成や美白、肌の引き締めだけに限りません。抗酸化作用、免疫力向上など、全身に対応できる、病気の予防にも効果の高い、優れた治療法のひとつです。

トレチノインナノエッグ

トレチノインとは、皮膚のターンオーバーを活発にするビタミンA誘導体。代謝がアップするがゆえに起こる、皮膚がポロポロと剥けたり、赤くただれたりするという副作用を最先端技術で改善、使いやすいクリーム状の薬剤となったものが“トレチノインナノエッグ”です。毛穴やニキビ治療以外にも、シミ除去でも使用されます。

DR.からのアドバイス

ひと口に“シミ”と言っても、肝斑から老人性色素斑、ニキビや傷痕からできる炎症性色素斑、雀卵斑(そばかす)や脂漏性角化症など、さまざまな種類があります。治療には、その濃さや位置、範囲はもちろん、他に抱えておられる悩みとの複合性も考えなくてはなりません。

シミのなかで最も多いのは老人性色素斑で、いわゆる日焼けの積み重ねが原因です。ある日突然できたように思いがちですが、シミは、長年の蓄積が表面に現れたもの。予防は紫外線対策が第一です。せっかくシミを除去しても、紫外線を浴び続ければ、また新しいシミが浮かび上がってくる、というわけです。

今は、5歳から飲める“飲むUV”、高濃度ビタミンCなど、紫外線対策にも多くのアイテムが登場しています。早め早めの対策を心掛けましょう。

シミになるメカニズム

ごく一般的にいわれるシミの中で最も多いのは老人性色素斑で、日焼けの積み重ねによって起こります。紫外線を浴びることで、表皮層にあるメラノサイトでは、肌を守ろうとメラニン色素が作られます。このメラニンは、ターンオーバーで徐々に上部に浮き上がり、やがて剥がれ落ち、排泄されます。しかし繰り返し紫外線を浴び続けると、メラノサイト自体が増えてしまったり、表皮も厚くなります。また、老化によってターンオーバーがスムーズに行われず、シミが定着することになります。

紫外線だけが原因ではありません。その他のシミの種類と原因を確認してください。

シミの種類

1.老人性色素斑

日焼けによってできるシミ。紫外線によるメラニンやダメージの蓄積が原因です。日焼けを気にしていなかった人、スポーツなどで紫外線を毎日大量に浴び続けた人などにも発生しやすくなります。頬の高い位置からでき始めることが多く、薄いシミから濃いシミへと変化します。

2.肝斑

女性ホルモンの乱れが原因で起こるシミ。頬骨のあたりを中心に、左右対称に現れるのが特徴です。薄い茶色で、小さな点々ではなく、ある程度の面積があり、内服薬も有効ではありますが、医師による診断の上で処方されることが望ましいです。

3.雀卵斑(そばかす)

一般的には小さなシミのことを雀卵斑(そばかす)と言いますが、厳密に言うと、遺伝的なものを指します。10代の頃にでき始め、鼻のあたりを中心に、小さなシミがパラパラと散らばっているような状態です。

4.炎症性色素沈着

ニキビや傷、虫刺されなど、肌に何かしらの炎症を起こすものができ、その後シミとなって残ったものを指します。特にひどいニキビの上から日焼けをすると、さらにひどくなってしまう傾向があります。他にも、肌を強くこするようにスキンケアする人にも多くみられます。

5.脂漏性角化症

シミがさらにプクっと盛り上がったもの。加齢や紫外線が原因で、表皮が硬くなるなど、すでに皮膚細胞にも変化が表れている状態です。レーザー治療のほか、液体窒素での凍結療法などもあります。

6.遅発性両側性太田母斑

額やこめかみなど目の周り、頬などに生まれつきある茶褐色もしくは青あざ、といわれるもの。生まれつきある人も、成人してから現れる人もいます。こちらもレーザー治療で除去が可能です。

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