ドクターズファイルに馬場院長が掲載されました。
局所多汗症
手のひら(手掌)・足のうら(足底)・わきの下(腋窩)・顔面という限局した部位から両側性に過剰な発汗を認め、日常生活に支障をきたす状態を局所多汗症といいます。体温調節の役割を担うエクリン汗腺の機能が亢進しているために起こります。
明らかな器質的原因のないもの(原発性局所多汗症)と他の病気や使用薬剤の影響でおこるもの(続発性局所多汗症)の2つに分けられます。ここでは明らかな原因のない原発性局所多汗症について説明します。
日本で原発性局所多汗症の方は、アメリカに比べると約2倍いるとされており、決してまれな病気ではありません。特に手掌と腋窩の多汗を訴える方が多い傾向にあります。
最初に症状がでるのは25歳以下の方が多く、若年から中年の方に多い特徴があり、日常生活に支障を感じる方も少なくありません。
治療は?
多汗症の治療はいくつか種類があり脇の下や手足など箇所や症状により異なります。
外用
外用薬では、保険適応でエクロックゲル、アポハイドローション、ラピフォートワイプの処方を行っております。
内服
保険適応が認められているプロバンサインの抗コリン剤はアセチルコリンという物質の動きを抑制して、発汗を抑制します。