ドクターズファイルに馬場院長が掲載されました。
水いぼ(伝染性軟属腫)
ウイルス感染でおこる、幼児・少児によく見られるいぼです。
表面はつるつるしていて、てっぺんが少し凹んでいます。
皮膚と皮膚が触れ合うことで感染することが多いのですが、プールでタオルやビート板を介して間接的に感染することもあります。
大人より幼児小児に多いのは、成長するにつれ抵抗力(免疫力)がつくため、大人には感染しにくくなるためです。大人に大きな水いぼが多発するような場合は、免疫力が落ちている可能性があるため要注意です。
水いぼの治療は?
自然に治ることもあるため、以前は様子をみるのも一つの方法でした。しかし、自然に治るまでには、長期間かかること(6から9か月で自然治癒することが多いのですが、個人差があるため予測は難しく、自然治癒には1年以上かかることもあります。)、放置すると数が増えること、強い痒みがでて湿疹になったりすること、周囲のお子さんにうつしてしまうことがあります。また、治療することにより、免疫(抵抗力)が誘導され新生が止まる場合もあります。以上から、早めに治療することには意味があると考えています。
治療は、特殊なピンセットで摘みとる方法が、早く確実なため一般によく行われています。この方法は痛みを伴いますが、事前に麻酔のテープを貼ることで痛みが減るので、お子さんにも行えます。摘みとる方法が嫌な場合には、希望にそった他の方法をご説明します。