ドクターズファイルに馬場院長が掲載されました。
とびひ(伝染性膿痂疹)
とびひは、湿疹、虫刺され、擦り傷などの皮膚に細菌が感染して、水ぶくれ(水疱)、びらん、かさぶた(痂疲)を起こす病気です。痒みがあるため手で掻き、手についた細菌が周囲の皮膚にも感染していくため新しい病変ができます。病変が「飛び火」のように広がっていくのが特徴です。
水疱型は6歳までの乳幼児に多く、夏季に多く発症する傾向があります。一方、痂皮型や年齢や季節に関係なく発症しますが、アトピー性皮膚炎の方での発症が目立ちます。
治療は?
原因の細菌は黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が多いため、これらに効果のある抗菌薬の飲み薬を飲みます。皮膚の病変は、石けんを使って優しく洗いシャワーなどで十分すすぎ、細菌を洗い流します。その後、抗菌薬の塗り薬を塗布しますが、じくじくする場合やかさぶたが多い部位は、亜鉛華軟膏を併用することもあります。周囲に広がらないようにできる範囲でガーゼなどで覆います。
きちんと治療していれば、幼稚園や学校をお休みする必要はありませんが、治るまでプールには入らない方が良いでしょう。爪を短く切る、鼻をいじらないようにする、手をよく洗う(小さなお子さんでは鼻にいる細菌が、手や爪を介して皮膚に感染してしまうことがあります)タオルを共用しないなども注意すると良いでしょう。