ドクターズファイルに馬場院長が掲載されました。
汗疱・異汗性湿疹
手のひら、足のうら、ゆびに明らかな誘因がなく水ぶくれが出たり消えたりする病気です。しばらくすると、水ぶくれはやぶれて、薄く皮がむけるもの(汗疱)から、赤みや痒みを伴うもの(異汗性湿疹)まで、その程度は様々です。大きな水疱となり痛みをともなうことや、水疱を繰り返しているうちに皮膚が硬くなる(角化)こともあります。 多汗症を合併することが多く、夏や季節の変わり目にでやすいことから、発汗との関連が考えられています。
原因は?
発汗や多汗症との関連の他に、金属アレルギーやアトピー体質と呼ばれる体質的なもの、ストレス、避妊薬などの一部の薬剤との関連性が認められた方もいます。
間違いやすい病気は?
最も間違いやすいのは、水虫(手足の白癬)です。また、掌蹠膿疱症、カブレ(接触性皮膚炎)と区別する必要があります。手足口病、疥癬、手足に限局した水疱症も汗疱に似ることがあります。
治療は?
かさかさしたり、じくじくしたり、痒みとともに急に新しい水疱ができたりと、変化が速いため、その時の症状に応じて、また、発汗を調節できるように外用剤を変えていきます。